リエパーヤ(英語表記)Liepaja

デジタル大辞泉 「リエパーヤ」の意味・読み・例文・類語

リエパーヤ(Liepāja)

ラトビア西部、クルゼメ地方の都市バルト海に面し、同国の三大港の一つ、リエパーヤ港を擁する。中世にはリバウと呼ばれ、商業港として栄えた。ロシア皇帝アレクサンドル2世により軍港が置かれ、バルチック艦隊母港になった。18世紀後半に建てられたバロック様式の聖三位一体教会には、クールラント大公の黄金祭壇や同国最大のパイプオルガンがあることで知られる。

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改訂新版 世界大百科事典 「リエパーヤ」の意味・わかりやすい解説

リエパーヤ
Liepaja

バルト海沿岸,ラトビア共和国南西部の港湾都市で,同共和国第3の都市。人口8万6264(2005)。主都リガの西方223kmにある。当市を含むラトビア西部の地域は歴史的・民俗学的にクールランドKurland(ラトビア語ではクールゼメKurzeme)と呼ばれ,リエパーヤはこの地域の経済文化中心地であった。1263年にはバルト系クール人の住む港町として知られ,現在は重要な商工業都市で,魚肉缶詰,木材加工,金属冶金の工場やコンビナート,教育大学などがある。リエパーヤ湖とは運河(長さ2km)で結ばれる。近郊にはサナトリウムもある。リエパーヤとは〈菩提樹liepaの林〉を意味する。1917年までリバーバLibavaと呼ばれた。
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百科事典マイペディア 「リエパーヤ」の意味・わかりやすい解説

リエパーヤ

ラトビアの南西部の都市。ドイツ語ではリバウと呼ばれる。バルト海に面した港湾都市で,古くから同国西部のクールランドといわれた地域の経済,文化の中心地であった。現在は主要な商工業都市で,鉄鋼,造船,農業機械,食品加工などの工業が行なわれている。人口7万6731人(2011)。

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