日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
リオ・グランデ川(アメリカ合衆国)
りおぐらんでがわ
Rio Grande
アメリカ合衆国、コロラド州のサン・フアン山地に源を発し、ニュー・メキシコ州の中央を南に向かって縦断する川。メキシコ国境の町エル・パソで向きを南東に転じ、メキシコ湾に達する。この間は両国の国境となっており、2000キロメートルある。全長3030キロメートル。ロッキー山地の源流部と内陸の乾燥地にあたる中流部と海岸平野部とに三分でき、メキシコ人はそれぞれの区間をリオ・デル・ノルテ、リオ・ブラボー、リオ・グランデと呼び分ける。テキサスに入ってからは美しい峡谷が多い。ビッグ・ベンド国立公園が有名である。沿岸の都市としては、ニュー・メキシコ州のアルバカーキ、テキサス州のエル・パソ、ラレド、ブラウンズビル、メキシコのシウダー・フアレス、マタモロスがあげられる。
[鶴見英策]