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リスボン建築トリエンナーレ りすぼんけんちくとりえんなーれ Lisbon Architecture Triennale

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知恵蔵2015の解説

リスボン建築トリエンナーレ

2007年にスタートした国際建築展。第1回は、5月31日〜7月31日の2カ月にわたって、市内のリスボン万博ポルトガル館を主会場に開催され、地元の建築家ジョゼ・マテウスが総合ディレクターを務めた。開催の動機としては、大規模な国際展によって自国の建築の優秀性を示そうという対外的側面に加え、世界的に著名なアルヴァロ・シザを始め、多くの有力建築家が北中部のポルトに拠点を置くなか、影の薄い首都リスボンの威厳の誇示といった対内的側面も見え隠れする。全体テーマには、リスボンの人口減や乱開発に加え、戦後長らく続いた独裁政権エスタデ・ノヴォ時代の都市の闇を意識してか「アーバン・ヴォイド」が選ばれた。大学別の建築展やザハ・ハディドらの招待作家展も開かれたが、やはり最大の目玉は国別展示であり、ドイツカナダ、チリ、中国、オランダアイルランドスロベニアフランスメキシコスペインモザンビーク、日本の12カ国が参加、日本はキュレーターを務めた五十嵐太郎の発案の下、東京の空虚をテーマとした「皇居美術館空想」ほか4作品の展示を行い、11月には東京でその帰国展が開催された。第1回ということもあって予算も準備期間も十分ではなく多くの課題を残したが、開催の意義は大きい。次回は2010年の予定。

(暮沢剛巳 建築評論家 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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