リチャードソン(Dorothy Miller Richardson)(読み)りちゃーどそん(英語表記)Dorothy Miller Richardson

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

リチャードソン(Dorothy Miller Richardson)
りちゃーどそん
Dorothy Miller Richardson
(1873―1957)

イギリスの女流小説家。一時H・G・ウェルズと恋愛関係にあった。1917年画家アラン・オードルと結婚。13巻の連作遍歴』(1915~67。最終巻は死後出版)は、フェミニスト立場から女性の経験および世界観を描いたもの。主人公ミリアム・ヘンダーソン意識に密着した内的独白による手法は、ジョイス、ウルフらの「意識の流れ」派の先駆と目されている。

[川本静子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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