リチャードソン(Henry Hobson Richardson、建築家)(読み)りちゃーどそん(英語表記)Henry Hobson Richardson

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

リチャードソン(Henry Hobson Richardson、建築家)
りちゃーどそん
Henry Hobson Richardson
(1838―1886)

アメリカの建築家。ルイジアナ州セント・ジェームズに生まれる。ハーバード大学を卒業後、パリエコール・デ・ボザールで建築を学び、ラブルストやイットルフのアトリエ修業を積んだ。1865年ニューヨークで独立するや、たちまち建築家として頭角を現し、ボストンシカゴでも活躍。彼の建築はロマネスクを思わせる重量感にあふれたスタイルに特徴があり、粗石積みや半円形アーチを好んで用いた。代表作にボストンのトリニティ・チャーチ(1872)やシカゴのマーシャル・フィールド商会ビル(1885)などがあり、L・サリバンなどその後のアメリカ近代建築家に多大な影響を与えた。ボストンで没。

[谷田博行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android