リビングストン滝(読み)リビングストンタキ(英語表記)Livingstone Falls

デジタル大辞泉 「リビングストン滝」の意味・読み・例文・類語

リビングストン‐たき【リビングストン滝】

Livingstone Fallsコンゴ民主共和国西部、コンゴ下流にかかる滝の総称。首都キンシャサから下流約350キロメートルのマタディまでの30余りの急流部をさす。落差合計は約280メートル。河川航路の妨げになるため、キンシャサとマタディ間は鉄道で結ばれる。

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改訂新版 世界大百科事典 「リビングストン滝」の意味・わかりやすい解説

リビングストン滝 (リビングストンたき)
Livingstone Falls

アフリカ中部,コンゴ川下流の急流部。コンゴ民主共和国(旧,ザイール)の首都キンシャサの臨むスタンリープールから下流,コンゴ構造盆地の縁の一部であるクリスタル山地を刻む約350kmの部分を総称する。この部分には瀞部も含まれるが,30をこえる急流があり,階段状に低下するため,落差は合計して260mにおよぶ。このため,舟運上の大障害となり,河口部のマタディ~キンシャサ間は南東側を迂回する鉄道で結ばれている。ヨーロッパ人として初めてこの部分を船で突破したのは,1877年のスタンリーである。滝の名はアフリカ探検家リビングストンにちなんで命名された。
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百科事典マイペディア 「リビングストン滝」の意味・わかりやすい解説

リビングストン滝【リビングストンたき】

アフリカ中部,コンゴ(ザイール)川河口近くにある急流の総称。コンゴ民主共和国のキンシャサ〜マタディ間(約350km)にある32の急流からなる。落差の合計約260m。1877年H.スタンリーがヨーロッパ人としては初めて航行した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「リビングストン滝」の意味・わかりやすい解説

リビングストン滝
りびんぐすとんたき
Chutes de Livingstone

アフリカ中部、コンゴ民主共和国(旧ザイール)のコンゴ(ザイール)川下流にかかる32の滝の総称。首都キンシャサと河口近くの港湾都市マタディの間の約350キロメートルの区間で、およそ275メートル落下する。1877年、スタンリーが船で通過することに成功した。外洋船はマタディまでしか入航できず、キンシャサとの間は鉄道で連絡している。マタディの上流にあるインガ滝にインガ・ダムが建設されている。

[中村和郎]

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