日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
リンカーン(アメリカ合衆国)
りんかーん
Lincoln
アメリカ合衆国、ネブラスカ州南東部の都市で、同州の州都。人口22万5581(2000)は、オマハに次いで同州第2位である。周囲をコムギ栽培と放牧地帯に囲まれた商・工業の中心地で、交通の要衝でもある。ゴム、タイヤ、電気、製粉など多種工業が発達し、保険業の進出が目覚ましい。また、ネブラスカ大学(1869創立)やネブラスカ・ウェズレー大学(1887創立)などが集まって落ち着いた大学都市を形成しており、多くの文化・教育施設が集中する。1864年にランカスターとして誕生したが、ネブラスカが州に昇格した1867年に州都となり、大統領リンカーンにちなんで改名され、69年より市制が施行された。1932年に完成した議事堂は、133メートルもの高さの円柱がそびえ立ち、市のシンボルとして親しまれている。
[作野和世]