日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
リード(John Reed)
りーど
John Reed
(1887―1920)
アメリカのジャーナリスト、詩人。ハーバード大学卒業後、数冊の詩集を出版。雑誌『ザ・マッセズ』に加わり、メキシコに渡って革命家たちと寝食をともにし、『反乱するメキシコ』(1914)を書き名声を得た。第一次世界大戦中に渡欧し、ロシアでボリシェビキの指導者たちと親交を結び、十月革命を目撃して『世界をゆるがした十日間』(1919)を著す。帰国して共産主義労働党の結成にあたったのち再度ロシアへ。チフスのためモスクワで客死、クレムリンに葬られた。ほかに『赤いロシア』(1919)などの著作がある。
[寺門泰彦]
『小笠原豊樹・原暉之訳『世界をゆるがした十日間』(1977・筑摩書房)』▽『野田隆・野村達郎・草間秀三郎訳『反乱するメキシコ』(1982・筑摩書房)』
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