ルイス(George Edward Lewis(古生物学者))(読み)るいす(英語表記)George Edward Lewis

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ルイス(George Edward Lewis(古生物学者))
るいす
George Edward Lewis
(1908―1997)

アメリカの古生物学者。オハイオ州に生まれ、エール大学を卒業後、1937年に同大学より博士学位を得た。1943~1945年の間エール大学で古生物学および地層学の助教授を務め、以後アメリカ地質調査所U. S. Geological Survey所員として研究を続けた。1932年学位論文執筆のためインドのシワリク地方(現、パキスタン領北部)を調査した際、ラマピテクス・プンジャビクスRamapithecus punjabicusの上顎骨(じょうがくこつ)化石破片を発見し、これが人類系統につながる可能性を示唆した。その後同類の化石片がほかの遺跡でも発見され、比較研究の結果、現在ではオランウータンの系統のものと考えられている。

埴原和郎 2018年12月13日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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