日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ルイス(Joe Louis)
るいす
Joe Louis
(1914―1981)
アメリカのプロボクサー。「褐色の爆撃機」の異名をとった第16代世界ヘビー級チャンピオン。アラバマ州の貧しい綿つみ農家に生まれた。貧困からの脱出を図ってボクサーとなり、1937年ジミー・ブラドック(アメリカ)を8回ノックアウトしてタイトルを獲得。以来不敗のまま、「もう自分には敵はいない」と49年にタイトルを返上するまで12年間も王座にあり、25回の防衛(うち21KO)を成し遂げた。これは全階級を通じていまだに破られない世界記録である。51年にR・マルシアノに敗れ引退するまでの戦績は71戦68勝(うち54KO)3敗。51年(昭和26)11月には来日して東京・後楽園球場で模範試合をみせた。54年に「ボクシング殿堂」入りした。
[石川 輝]