日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ルッソ(Luigi Russo)るっそLuigi Russo(1892―1961) イタリアの批評家。ピサ大学教授。リソルジメント(国家統一運動)期の大批評家、デ・サンクティスから学んだ歴史主義と社会的倫理の観点にたって、クローチェ美学が狭めた「詩的なるもの」の範囲を広げることに努めた。とくにボッカチオ、マキャベッリ、マンゾーニ、ベルガらの研究において独自の優れた視点を示す。なお『ベルガ論』(1919)は、忘れ去られていたベリズモ(真実主義)の大作家を発掘した点でも重要である。[林 和宏] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例