ルナ

デジタル大辞泉 「ルナ」の意味・読み・例文・類語

ルナ(〈ラテン〉luna)


Lunaローマ神話で、月の女神。ギリシャ神話セレネにあたる。

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精選版 日本国語大辞典 「ルナ」の意味・読み・例文・類語

ルナ

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百科事典マイペディア 「ルナ」の意味・わかりやすい解説

ルナ

1959年から始められたソ連の月面探査計画の探査機名。名称は〈月〉の意。1号(1959年1月2日発射)は人工惑星第1号,2号(1959年9月12日)は月面に命中,3号(1959年10月4日)は自動惑星間ステーション第1号として初めて月の裏側の写真撮影に成功した。4号以降は月面の直接観測を目ざし,9号(1966年1月31日),13号(1966年12月21日)は軟着陸に成功。9号の成功は史上初めてで,探査機全体は重さ1.58tであったが軟着陸した部分は重さ100kgの球形で,4枚の保護板を開いて姿勢を安定させ,パノラマ状に周囲を撮影した8枚の月面風景写真を地球へ電送した。10,11,12号は月の孫衛星となり,そのうち12号はカメラとテレビ装置を積み高度100〜1740kmから月面写真を電送した。さらに16号(1970年9月8日)は〈豊かの海〉に軟着陸,無人探査機として初めて月の石を持ち帰った。続いて17号(1970年11月10日)は無人の月面車ルノホートを〈静の海〉に送りこみ,月面を探査した。ルナは24号(1976年8月9日)まで打ち上げられ,月探査はほぼ終了した。このうち20号は月面の表土サンプルを採取して地球に帰還,21号は月面車ルノホート2号を送りこんで月面を探査した。

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改訂新版 世界大百科事典 「ルナ」の意味・わかりやすい解説

ルナ
Juan Luna
生没年:1857-99

フィリピン画家。19世紀末葉のフィリピンは政治,文化の各方面で優れた人材を輩出したが,絵画の世界ではルナとF.レスレクシオン・イダルゴの2人が世界的名声を博した。ルナは北イロコス州バドック町の名家に生まれ,マニラの航海術学校を卒業,2,3年間海の男の生活を送った後,1877年スペインへ留学してマドリードのサン・フェルナンド芸術学校でアレホ・ベラについて油絵を学んだ。天賦の才はたちまち開花し,翌78年以後ヨーロッパ各地の展覧会で数々の大賞に輝いた。代表的作品には,《レパントの戦》《人民と王》《血盟》などの歴史画と,フランス印象派の影響をうけた人物画の二つの流れがある。フィリピンの改革を求めるプロパガンダ運動や革命運動にも積極的に参加し,入獄などの経験をした。
執筆者:

ルナ
Álvaro de Luna
生没年:1390?-1453

カスティリャ王フアン2世の寵臣。アラゴンの名門貴族ルナ家の出身。幼時からカスティリャの宮廷で育てられ,やがてフアン2世(在位1407-54)の絶対的な信頼を得て約30年間(1422-53)国政を牛耳り,スペイン史上〈王冠なき最大の権力者〉と評される。衰微した王権の強化を目ざすルナに大貴族は激しく抵抗,カスティリャは慢性的な内戦状態に陥ったが,最終的にはオルメードの戦(1445)で貴族勢力を破った。その後,独断で王の再婚問題を進めてその不興を買い,かつみずからが選んだ新王妃に憎悪されて失脚,最後は王令に背いたかどで逮捕,処刑された。
執筆者:

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルナ」の意味・わかりやすい解説

ルナ
Luna

月探査のためにソ連が打上げた一連の無人の宇宙探査機。ルナ1号 (4号まではルーニクと呼ばれた) は,1959年1月2日に打上げられ,地球の引力圏を脱し,月から 7500kmのところを通過,初の人工惑星となった。2号 (1959.9.12.打上げ) は初めて月面の「晴の海」に衝突し,3号 (59.10.4.) は月の裏側の撮影に成功した。9号 (66.1.31.) が初めて月面への軟着陸に成功し,10号 (66.3.31.) は月を回る初の衛星となった。 70年代に入ってもこのシリーズは続けられ,24号 (76.8.9.) まで打上げられて各種の探査,観測に成功した。

ルナ
Luna, Álvaro de

[生]1388頃.カニェテ
[没]1453.6.2. バリャドリド
スペインの政治家。カスティリア王フアン2世の寵臣。貴族出身で,早くから宮廷に小姓として仕えた。馬術,槍術にすぐれ,また宮廷詩の作家として人気を集めた。 1445年アラゴンの皇太子の死後,騎士たちの選挙によりサンチアゴの太守となった。しかし王の第2夫人の陰謀により 53年逮捕され,処刑された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルナ」の意味・わかりやすい解説

ルナ
るな
Luna

ローマ神話の月の女神。その信仰は早くより存在し、歴史時代にはいくつか神殿もあったが、さほど隆盛とはいえず、しだいにディアナ信仰に吸収されてしまったため、ルナ自身の神話は残存しない。ギリシア神話のセレネと同一視される。

[丹下和彦]

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デジタル大辞泉プラス 「ルナ」の解説

ルナ〔筆記具〕

イタリア、アウロラ社の筆記具の商品名。2009年、ガリレオが天体望遠鏡で観測を始めてから400年、人類の月面着陸から40年を記念して発売。万年筆、ボールペン、スケッチペンがある。

ルナ〔キャラクター:スポーツ〕

Vリーグに参加するバレーボールチーム、NECレッドロケッツのチームマスコット。宇宙飛行士がモチーフ。

ルナ〔キャラクター:テーマパーク〕

愛知県にあるテーマパーク、ラグナシアのキャラクター。猫の女の子。

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世界大百科事典(旧版)内のルナの言及

【月】より

…また,月から見て地球はいつも同じ方向にあり,月はいつも同じ面を地球に向けているので,地球の潮汐によって地球に向いている赤道の直径は,これに垂直な直径より長いはずといわれていた。ところが,月のまわりを回ったNASAのうち上げたアポロやルナ・オービターの測定によると,地球を向いた面は平均の球から2.6kmほどへこみ,反対側はほぼこれと同じくらいとび出していることがわかった。したがって,月では球の中心と重心とが2kmほどずれている。…

【フアン[2世]】より

…カスティリャ王。在位,1407‐54年。後のカトリック女王イサベル1世の父。中世末期のその治世下,カスティリャは王権の強化に向かう西ヨーロッパ政治の趨勢とこれに対する大貴族の抵抗が激突を繰り返す舞台と化した。生来気弱で積極的に主導権を行使する才覚にも欠けた王は,終始状況の推移に翻弄され続け,王に代わって政治の采配を振るった寵臣アルバロ・デ・ルナÁlvaro de Luna(1390?‐1453)が政敵の手で処刑されると,まもなく没した。…

【フアン[2世]】より

…カスティリャ王。在位,1407‐54年。後のカトリック女王イサベル1世の父。中世末期のその治世下,カスティリャは王権の強化に向かう西ヨーロッパ政治の趨勢とこれに対する大貴族の抵抗が激突を繰り返す舞台と化した。生来気弱で積極的に主導権を行使する才覚にも欠けた王は,終始状況の推移に翻弄され続け,王に代わって政治の采配を振るった寵臣アルバロ・デ・ルナÁlvaro de Luna(1390?‐1453)が政敵の手で処刑されると,まもなく没した。…

※「ルナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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