ルノドー(英語表記)Renaudot, Théophraste

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルノドー」の意味・わかりやすい解説

ルノドー
Renaudot, Théophraste

[生]1586?. ルダン
[没]1653.10.25. パリ
フランスの医師,ジャーナリスト。フランス最初の新聞の創刊者として知られる。パリのモンペリエ大学医学を学び,1612年アルマン・ド・リシュリューの招きでパリに行き,ルイ13世の侍医となり,貧しい大衆援助計画を立てた。1630年貧困者救済委員会委員長として職業紹介所を設立。1631年リシュリューの援助で,フランス最初の新聞『ガゼット』La Gazette(のちの La Gazette de France)を創刊,生涯発行に携わった(→御用新聞)。1635年パリに無料診療所を,1637年にはフランス初の質屋を開設した。しかし,これらの施策がパリ大学医学部の反発を招き,ルイ13世の死の翌1644年,ルノドーは開業権を停止された。(→ルノドー賞

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android