日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ルノー(Madelaine Renaud)
るのー
Madelaine Renaud
(1900―1994)
フランスの女優。パリ生まれ。コンセルバトアールではマリー・ベルと同級で、首席卒業者となり、1921年コメディ・フランセーズに入る。34年の『白き処女地』で映画スターとしても一躍有名となり、36年の映画『美しき青春』でジャン・ルイ・バローと共演、38年には結婚生活に入る。46年にはバローとともにコメディ・フランセーズから独立し、ルノー‐バロー劇団を設立し、以後彼とともに演劇活動を続けた。優美な演技で古典劇に定評がある一方、『おお美しの日々』などベケットやデュラスの前衛劇のヒロインでも有名であった。
[石澤秀二]