ルビノ(読み)Rubino,Antonio

朝日日本歴史人物事典 「ルビノ」の解説

ルビノ

没年:寛永20.2.3(1643.3.22)
生年:1578
イエズス会日本巡察使イタリア出身。1595年イエズス会に入り,1602年ゴアに渡航。寛永15(1638)年マカオに着き同地で開催の日本管区総会議に出席。翌年日本,シナの巡察使に就任し,背教司祭フェレイラを回心させるために日本渡航を決心して宣教団を結成,その第1陣の長として4人の司祭と4人の伝道士らを率いて同19年6月13日(1642.7.9)マニラを出帆し7月16日(8.11)薩摩下甑島に着くも,直ちに捕縛されて長崎護送,訊問を受ける。翌年2月穴吊しの拷問にかけられ殉教。<参考文献>姉崎正治『切支丹伝道の興廃

(五野井隆史)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ルビノ」の解説

ルビノ Rubino, Antonio

1578-1643 イタリアの宣教師
イエズス会士。背教者フェレイラ(日本名は沢野忠庵)を回心させるために寛永19年薩摩(さつま)(鹿児島県)の下甑(しもこしき)島に上陸。ほどなく発見されて長崎におくられ,拷問の末寛永20年2月3日殉教した。65歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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