コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ル・シッド Le Cid

世界大百科事典 第2版の解説

ル・シッド【Le Cid】

フランスの劇作家コルネイユ戯曲。5幕韻文悲喜劇。1637年初演。スペインのギリェン・デ・カストロの戯曲《エル・シドの青年時代》を粉本としているが,その冗慢さを除去し,単純明快な筋にし,人物の心理,葛藤を中心に描いて,フランス古典主義演劇への一歩を印した。舞台は11世紀のセビリャ。主人公ロドリーグは恋人シメーヌの父に家門の名誉を汚され,苦悩の末に英雄的な意志力で恋情を克服し,恋人の父を決闘で倒す。一時はシメーヌも仇として彼の死を求めるが,かえって二人の恋は深まり,将来を誓うという筋。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内のル・シッドの言及

【悲喜劇】より

…この場合は悲劇と喜劇とを主人公の身分で分ける定義から出発しているが,ルネサンス期の学者J.J.スカリゲルらは,幸福な結末に終わる悲劇を悲喜劇と定義した。17世紀のフランス古典劇でも,主人公の死に終わらぬP.コルネイユの《ル・シッド》などがそう呼ばれた。モリエールの《人間嫌い》は深刻な結末をもつ喜劇といってもいいだろう。…

※「ル・シッド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

ル・シッドの関連キーワードブレンターノ(Sophie Mereau Brentano)カストロ(Guillén de Castro)コルネイユ(Pierre Corneille)アルフォンソ6世(勇猛王)カストロ・イ・ベルビスフランシス ユステールトリスタン・レルミットギリェン・デ・カストロアルフォンソ[6世]アルフォンソ(6世)メネンデス・ピダルメネンデス・ピダルブルゴス大聖堂バレンシア王国アンドロマックG. レーニエわがシッドの歌エル・シッドスキュデリーフランス演劇

今日のキーワード

きらきらネーム

俗に、一般的・伝統的でない漢字の読み方や、人名には合わない単語を用いた、一風変わった名前のこと。名字についてはいわない。どきゅんネーム。[補説]名前に使用する漢字は、戸籍法により常用漢字・人名用漢字の...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android