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ル・ベル Joseph Achille Le Bel

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世界大百科事典 第2版の解説

ル・ベル【Joseph Achille Le Bel】

1847‐1930
フランスの化学者。アルザスのペシェルブロンに生まれる。エコール・ポリテクニクに学び,バラールA.J.Balard(1802‐76)の助手を勤めたのち,C.A.ウルツに師事した。生涯専用の研究室で研究を行うことが多く,かたわら石油工業のしごとにもたずさわった。1874年ウルツのもとでともに学んだJ.H.ファント・ホフと同時,独立に分子構造光学活性についての論文を発表,不斉炭素原子の概念を提唱。その後も有機化学の研究を続け,5価の原子価をもつ窒素原子も光学活性な化合物を生じることを示すなど,立体化学の発展に貢献した。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のル・ベルの言及

【化学】より

…天然産のものに比べて安価で品質が一定していた合成染料はほどなく市場から天然産染料を駆逐し,化学工業時代の幕が開いた。 もう一つの大きな飛躍はJ.H.ファント・ホフとル・ベルJ.A.Le Bel(1847‐1930)によってなされた。彼らの唱えた炭素正四面体説(1874)は,分子内の原子の配列を三次元的にとらえる立体化学の基礎となった。…

【化学】より

… ギリシアの文献のアラビア語訳を介しての受容は,ヨーロッパでは1000年ころから行われていたが,とくに12世紀にはスペイン,シチリア,北イタリアを中心に本格化し,ヨーロッパはここに〈12世紀ルネサンス〉と呼ばれる一大転換期を迎えることになった。アラビアの錬金術書も熱心にラテン語訳され,アルベルトゥス・マグヌスR.ベーコンアルナルドゥス・デ・ウィラノウァR.ルルスらが深い関心を寄せた。 ルネサンス期に入ると,錬金術においても変成の可能性の追求だけではなく,もっと実用的な側面も重視されるようになった。…

【光学異性】より

…このように,不斉炭素原子は光学活性をもつための十分条件ではない。J.H.ファント・ホフとJ.A.ル・ベルは光学活性と分子の構造を議論した際,アレンのように不斉炭素のない系でも光学異性がありうることを予言したが,その予言は1936年メートランドP.Maitlandらによって確認された。不斉軸をもつ化合物の一群はそれ以前に発見されている。…

【有機化学】より

…これによって,有機化学は脂肪族,芳香族の二つの流れをたどることになった。J.H.ファント・ホフとJ.A.ル・ベルによる炭素正四面体説の提出は,この建設期の掉尾を飾る発見であった。この後の約50年,有機化学の発展の第2期は,人名反応の時代といえよう。…

※「ル・ベル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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