日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
レイ(John Ray)
れい
John Ray
(1627/1628―1705)
イギリスの博物学者。ケンブリッジ大学で古典語および神学を修めたが、自然科学に興味をもっていた。トリニティ・カレッジで教職についたが、まもなくこれを辞してウィルビーFrancis Willughby(1635―1672)とともにイギリスおよびヨーロッパで動植物の採集を行った。レイは初め植物の研究を行い、単子葉、双子葉の区別を分類上の名称として最初に用いた。1682年に『植物新分類法』、1693年に『四足動物の分類』を著した。ウィルビーの死後、その研究を引き継いで動物の分類をも手がけ、分類学における種の概念を明確にした。
[八杉貞雄]
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