レイエス(Alfonso Reyes)(読み)れいえす(英語表記)Alfonso Reyes

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

レイエス(Alfonso Reyes)
れいえす
Alfonso Reyes
(1889―1959)

メキシコ評論家、文学者、詩人。メキシコ大学卒業後、外交官としてヨーロッパ、南米各地に赴任する間に文筆活動を始め、評論、詩、戯曲小説など多才ぶりを発揮。とくに16世紀初頭のメキシコ市を謳(うた)った『アナワック幻想』(1915)、通暁する西欧古典、フランス・イギリススペイン文学を論じた『文学的経験』(1942)などの評論に優れ、以後作家、文学者に計り知れない影響を与えている。

[安藤哲行]

『桑名一博訳『ウェルギリウスをめぐって』(『世界批評大系3』所収・1975・筑摩書房)』『井尻香代子訳『アランダ司令官の手』(『美しい水死人』所収・福武文庫)』『入谷芳孝・木村榮一訳『夕食会』(『遠い女』所収・1996・図書刊行会)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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