レイリー波(読み)レイリーハ

デジタル大辞泉 「レイリー波」の意味・読み・例文・類語

レイリー‐は【レイリー波】

弾性体表面を伝わる弾性波。特に、地震で発生する振動波のうち、地表付近の一点が波の進行方向を含む垂直面内で楕円軌道を描く波をさす。理論的に証明したレイリーの名による。→ラブ波

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レイリー波」の意味・わかりやすい解説

レイリー波
レイリーは
Rayleigh wave

表面波の1種。境界面が平面である半無限弾性体の表面を伝わる弾性波で,1885年 J.レイリーが理論的に導いた。媒質中の質点は,一般に波の進行方向と表面への法線とを含む平面内で楕円運動を行う。表面から遠ざかると,振幅は急激に減少する。波長が短いほど減少が著しい。伝搬速度は媒質の密度,剛性率,ポアソン比 (→弾性係数 ) によって異なるが,ポアソン比が 1/4 のとき,横波の約 0.92倍となる。地震波では,震央に現れないが,1000km以上離れたところでは観測される。

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法則の辞典 「レイリー波」の解説

レイリー波【Rayleigh wave】

弾性体表面を伝わる波(表面波)のうち,弾性体表面に垂直方向で,かつ進行方向を含む面内で振動する波をいう.ラヴ波*の項も参照

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「レイリー波」の意味・わかりやすい解説

レイリー波
れいりーは

表面波

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