レジャーヌ(英語表記)Réjane

改訂新版 世界大百科事典 「レジャーヌ」の意味・わかりやすい解説

レジャーヌ
Réjane
生没年:1856-1920

フランスの喜劇女優本名Gabrielle Charlotte Réju。俳優の子としてパリに生まれる。1875年ボードビル座でデビュー。柔軟ではつらつたるその演技大衆喝采を博す。当時の人気作家ポルト・リシュ,サルドゥー,エルビユ等の風俗劇,恋愛心理劇に出演,当代きっての喜劇女優とうたわれた。1905年独立して劇場をもち,レジャーヌ座と称した。代表的な役はサルドゥー作《無遠慮夫人》(1893)のヒロイン
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レジャーヌ」の意味・わかりやすい解説

レジャーヌ
Réjane

[生]1856.6.6. パリ
[没]1920.6.24. パリ
フランスの女優。本名 Gabrielle -Charlotte Réju。コンセルバトアールを経て,1874年ボードビル座で初舞台を踏み,その劇場主ポレルと結婚。 E.ブリュー,H.バタイユ,H.ベルンスタンら自然主義作家の戯曲の多くを初演した。また自身も商業演劇花形として,V.サルドゥの『マダム・サン=ジェーヌ』 (1893) などの名舞台を残し,映画にも出演。のち劇場主としても活躍した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「レジャーヌ」の意味・わかりやすい解説

レジャーヌ
れじゃーぬ
Réjane
(1857―1920)

フランスの女優。本名はガブリエル・レジュ。自然主義演劇興隆後のパリの劇壇における人気女優で、とくに軽い風俗喜劇を得意とした。パリに生まれ、1874年にコンセルバトアールを卒業し、ボードビル座に入り、写実風の演技で頭角を現していった。93年に演じたサルドゥーの『無遠慮夫人』が当り役。1906年以後はレジャーヌ劇場を得て、自ら運営にあたった。ここでのメーテルリンク作『青い鳥』の上演(1911)は大成功を収めた。

[加藤新吉]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「レジャーヌ」の解説

レジャーヌ

生年月日:1856年6月6日
フランスの女優
1920年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android