レンネル島(読み)レンネルトウ

デジタル大辞泉 「レンネル島」の意味・読み・例文・類語

レンネル‐とう〔‐タウ〕【レンネル島】

Rennell Island南太平洋ソロモン諸島南端の島。ガダルカナル島の南約185キロメートルに位置する。面積約650平方キロメートルで、隆起サンゴ礁の島としては世界最大。標高約110メートルの台地状の地形で、急峻きゅうしゅんな崖に囲まれる。東部テガノ湖がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「レンネル島」の意味・わかりやすい解説

レンネル[島]
Rennell Island

南西太平洋,ソロモン諸島南端,ガダルカナル島の南方約185kmのサンゴ(珊瑚)海に浮かぶ隆起環礁。面積約650km2。人口1132(1976)。東部にテンガノ湖(130km2)がある。島の周囲は標高110m前後の丘陵がとり囲み,外側は急峻な崖になって海岸線に接するが,内側はゆるやかな盆地状地形を呈する。気候は一年を通じて高温多湿で,昼の年間平均気温は30℃を超え,年間降雨量3000~4000mm。4月から11月までは安定した東ないし南東の貿易風が,12月から3月にかけては北西ないし西風が吹くが,後者の期間にサイクロンが襲来する。島民の言語は西ポリネシア語に属するが,人種的にはメラネシア人の影響も認められる。文化的に隣接するベロナ島住民と共通し,24世代前に西ポリネシアのウベアから到来したという起源伝承をもつ。ヤムイモ,タロイモ等の焼畑耕作が行われる。
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