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「ロシア議会」の解説
ロシア議会
ロシア連邦議会は連邦会議(上院)と国家院(ドゥーマ、下院)の二院制。代議員の任期は4年。上院はロシア連邦の89の構成主体から、行政府と議会の代表、合計178人の代議員で構成されるが、チェチェン共和国は代表を出していない。上院の権限は、(1)下院で採択された法律の承認、(2)戒厳令、非常事態導入の大統領令の承認、(3)大統領選挙の指定、(4)大統領罷免の決定、(5)最高裁判所、憲法裁判所、最高仲裁裁判所判事の任免、(6)検事総長の任免、など。下院議員は政党比例代表制で選ばれる。下院の権限に属するのは、(1)法律の採択、(2)首相の任命の承認、(3)政府不信任決議、(4)大統領罷免のための弾劾の発議、(5)中央銀行総裁の任免、(6)恩赦の布告、(7)国際条約の批准、廃棄、など。下院が採択し上院が承認を拒否した法律でも、下院の再投票で3分の2以上が賛成すれば、法律は採択される。上院議員はこれまでは州知事や共和国大統領が事実上自動的になっていたが、プーチンの政治改革により、上院改正法で知事や共和国大統領は上院議員と兼任できないことになった。2003年12月の下院選挙では、共産党と改革派の右派連合やヤブロコなど左右の政党が敗北し、中間派でプーチン支持の与党・統一ロシアが圧勝した。ただ、統一ロシアは単なる権力志向の寄り合い所帯であり、明確な理念や政策は有していない。
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