ロッキード・マーティンF-35ライトニングII(読み)ロッキード・マーティンエフさんじゅうごライトニングツー(英語表記)Lockheed Martin F35 Lightning II

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ロッキード・マーティンF-35ライトニングII
ロッキード・マーティンエフさんじゅうごライトニングツー
Lockheed Martin F35 Lightning II

第5世代の戦闘機といわれる単発単座の超音速戦闘機。アメリカ合衆国の空軍海軍,海兵隊の 3軍が共同で使用するため,ジョイント・ストライク・ファイター JSF; joint strike fighterともいう。通常離着陸型 CTOL,短距離離陸・垂直着陸型 STOVL,艦載型 CVの 3種類があり,垂直飛行ができると同時にマッハ 1.6の超音速飛行も可能で,ステルス技術を備えるという多くの特性をもつ。総重量は 2万7000kg。エンジンはプラット・アンド・ホイットニーF135(推力 18t)が 1基で,垂直飛行に際しては排気の向きを下方へ変えて揚力を得るとともに,胴体前方のファンを回して上向きの推力を発生する。イギリス,カナダ,イタリア,ノルウェーデンマークオランダ,オーストラリア,トルコなども採用し,計 3200機以上の注文を得た。日本の航空自衛隊も 2011年12月に採用を決め,2017年度から運用する。調達計画は 42機。

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