ロックフェラー(Nelson Aldrich Rockefeller)(読み)ろっくふぇらー(英語表記)Nelson Aldrich Rockefeller

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ロックフェラー(Nelson Aldrich Rockefeller)
ろっくふぇらー
Nelson Aldrich Rockefeller
(1908―1979)

アメリカの実業家、政治家。石油王J・D・ロックフェラーの孫。ダートマス大学卒業後、ロックフェラー・センター理事、スタンダード石油の在ベネズエラ子会社の役員(1935~1940)を経て、米州問題調整官(1940~1944)、米州担当国務次官補(1944~1945)を歴任、米州の地域的政治・軍事統合を推進する。東西対立が激化するなか、国際開発諮問委員長に就任(1950)、ポイント・フォア計画を具体化、「後進国」の開発構想をまとめる。この後、連邦行政機構改革諮問委員長(1952~1959)、厚生教育次官(1953~1954)、外交問題担当大統領特別顧問(1954~1955)等を歴任。1958年ニューヨーク州知事に当選、1973年まで4期在職。この間三度共和党の大統領指名争いに敗れるが、1974年ニクソン大統領の辞任に伴い副大統領に選任された。

牧野 裕]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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