ロッジ(Henry Cabot Lodge)(読み)ろっじ(英語表記)Henry Cabot Lodge

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ロッジ(Henry Cabot Lodge)
ろっじ
Henry Cabot Lodge
(1850―1924)

アメリカの政治家、法律家、文筆家ボストン名門の出でハーバード大学、同法学校を卒業、政治学博士となる。一時同大学で歴史学を講義したこともある。また思想・歴史家のH・アダムズと『北アメリカ評論』誌を編集(1873~76)。連邦下院議員、同上院議員を歴任し、共和党保守派指導者として重要な役割を演じ、保護関税を主張し、銀貨自由鋳造、上院議員直接選挙、女性参政権などに反対した。また帝国主義的海外膨張を推進し、フィリピン領有に賛成、パナマ運河建設を企図するT・ルーズベルトの策動を支持した。ウィルソン大統領に対抗、上院外交委員長としてベルサイユ条約と国際連盟加盟に反対した。

[高橋 章]

『W. C. WidenorHenry Cabot Lodge and the search for an American foreign policy(1980, University of California Press, Berkeley)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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