ロドリゲス(Ivan Rodriguez)(読み)ろどりげす(英語表記)Ivan Rodriguez

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ロドリゲス(Ivan Rodriguez)
ろどりげす
Ivan Rodriguez
(1971― )

アメリカのプロ野球選手(右投右打)。大リーグ(メジャー・リーグ)のテキサス・レンジャーズフロリダ・マーリンズデトロイト・タイガース捕手としてプレー。毎年トップクラスに入る盗塁阻止率をマークする強肩を誇り、また打率も3割を超え、ファイトあふれるプレーでチームを牽引(けんいん)する「超万能型キャッチャー」として知られる。

 11月30日、プエルト・リコのマナティで生まれる。地元のリナ・パドロン・リベラ高から1988年、ドラフト外でレンジャーズに入団、91年に大リーグへデビューした。翌92年から正捕手として定着し、2001年まで10年連続でゴールドグラブ賞を独占した。打撃は年を経るごとに向上し、1995年に打率3割3厘をマークしてからは、2002年まで8年連続打率3割を超えた。1996年には攻守にわたる活躍でレンジャーズに初の地区優勝をもたらし、99年は打率3割3分2厘、ホームラン35本、打点113、盗塁25の多彩な働きで3回目の優勝に貢献、最優秀選手(MVP)にも選ばれた。2002年限りでレンジャーズを離れ、ナショナル・リーグのマーリンズへ移籍した。2003年は攻守にわたりチームの中心として活躍、リーグチャンピオンシップ・シリーズではMVPになる大活躍をみせて、マーリンズの6年ぶり2回目のワールド・シリーズ制覇の原動力となった。2004年からはタイガースに移籍し、同年には11回目のゴールドグラブ賞を受賞、05年は12回目のオールスター・ゲーム出場を果たした。2006年は打率3割をマーク、守備も12回目のゴールドグラブ賞に輝く堅守でチームを84年以来のリーグ優勝に導いた。

[出村義和]

2007年以降

2007年は129試合に出場、打撃面では打率2割8分1厘、ホームラン11本、打点63と低調に終わったが、2004年から4年連続オールスター・ゲームに選出され、通算14回目の出場を果たした。守備では13回目のゴールドグラブ賞を受賞した。

 2007年までの通算成績は、出場試合2152、安打2495、打率3割3厘、本塁打288、打点1182。獲得したおもなタイトルは、MVP1回、ゴールドグラブ賞13回。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android