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ロブ・グリエ Alain Robbe‐Grillet

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世界大百科事典 第2版の解説

ロブ・グリエ【Alain Robbe‐Grillet】

1922‐
フランスの作家。ブレスト生まれる。国立農業専門学校を卒業後,農業技師としてフランス領植民地を回ったが,1949年に処女作《弑逆(しいぎやく)者》(1978)を書く。その後《消しゴム》(1953),《覗く人》(1955),《嫉妬》(1957),《迷路のなかで》(1959)を発表して,事物の視覚的描写に徹する無機的な作風が話題を呼び,賛否相半ばしたが,同時に《新しい小説のために》(1963)に収録された論争的評論で伝統的リアリズム小説を攻撃し,いわゆるヌーボー・ロマンの代弁者となった。

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世界大百科事典内のロブ・グリエの言及

【心理小説】より

…こうした傾向を集約した人間学の新しい理論として登場したのが,フロイトの精神分析学であるが,それと呼応するかのように,プルーストは畢生の大作《失われた時を求めて》(1913‐27)で,〈私〉の独白に始まる自伝的回想が,そのまま写実的な一時代の風俗の壁画でもある空間を創造して,心理小説に終止符を打った。人物や家屋や家具の純粋に視覚的な描写の連続のしかたが,そのまま観察者=話者である主人公の嫉妬の情念の形象化でもあるようなロブ・グリエの《嫉妬》(1957)は,プルーストの方法をいっそうつきつめた成果であるが,その先駆者は《ボバリー夫人》(1857)のフローベールにほかならない。 この観点からすると,どんなに写実的であろうと,すべての小説は心理小説であるという逆説も成り立つ。…

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