ロペス・ポルティーリョ(英語表記)López Portillo, José

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロペス・ポルティーリョ」の意味・わかりやすい解説

ロペス・ポルティーリョ
López Portillo, José

[生]1920.6.16. メキシコシティー
[没]2004.2.17. メキシコシティー
メキシコの政治家,大統領(在任 1976~82)。フルネーム José López Portillo y Pacheco。国立メキシコ自治大学で法学を学び,国立メキシコ大学で法学,政治学,行政学の教授を務めたのち政界に身を転じた。グスタボ・ディアス・オルダス,ルイス・エチェベリア・アルバレス両大統領のもとで要職歴任,1971年財務大臣に就任し,手腕を発揮した。1976年の大統領選挙にエチェベリア・アルバレス大統領の指名を受けて立候補し,当選。大統領就任後,少数派の政治参加を促すなど政治改革を断行,さらに油田開発に力を入れ,石油の輸出拡大で空前の好景気をもたらした。しかし,政権内で汚職蔓延を許し,1981年の石油価格の下落で巨額な対外債務を抱えて経済危機を招いた。カリスマ的指導者として国民から慕われたが,翌 1982年任期満了に伴い退任

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