ロマンチック・バレエ(英語表記)romantic ballet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロマンチック・バレエ
romantic ballet

ロマン主義運動の影響を受け,19世紀前半につくられたバレエ。精霊,死霊,悪霊などが登場し,それらに人間が憧れ,恋し,破滅するといった筋を,幻想的,神秘的に表現する。ときには世俗的で異国情緒あふれる作品も多い。主導者は T.ゴーチエ。代表的なバレエ・ダンサーは M.タリオーニ,F.エルスラー,C.グリジらで,彼女たち舞姫はユゴーやハイネらの作品にみられる魂の世界の視覚化,両性具有の表象化を果して熱狂的に偶像視された。特にタリオーニが踊った『ラ・シルフィード』 (1832) はロマンチック・バレエの傑作とされる。また,この舞台で使われた軽い鐘状のスカートがロマンチック・チュチュの原形といわれ,トゥ・シューズとともにロマンチック・バレエの典型的な衣装となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

アポ電詐欺

《「アポ」は「アポイントメント」の略》電話を使用した振り込め詐欺の一。身内の者になりすまして電話番号が変わったと伝え、再度電話して金銭を要求したり、役所の担当者や銀行員などになりすまして電話をかけ、後...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android