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ロングラン・システム long‐run system

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世界大百科事典 第2版の解説

ロングラン・システム【long‐run system】

演劇用語。長期興行制度のことをいう。アメリカブロードウェーで始められた興行方式で,一つの作品を観客動員が可能なかぎり連続して上演する。ヒットした場合には何シーズンにもわたる長期公演となることもしばしばである。このような興行方式は,劇団組織が主体となって,各シーズンに数種の演目を交互に上演するレパートリー・システムとは対照的である。もともと舞台装置や舞台衣裳に膨大な経費を要し,また高額な宣伝費をかけなければ成功を期待できないミュージカルの制作者が,投資額の回収のために採用した方式であり,したがって,興行を1人のプロデューサー,あるいはその共同体であるプロダクションが主催するいわゆるプロデューサー・システムと切り離しては,ロングラン・システムの成立は考えられない。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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世界大百科事典内のロングラン・システムの言及

【劇場】より

… 演目の上演方式も劇場の施設形態に影響を与え,レパートリー・システムのように,毎日演目が入れ替わる方式では,ストックの大量の舞台装置類,衣装類などを収納する倉庫が完備し,毎日の入替え作業に十分な作業スタッフが配備されていることが円滑な劇場運用の前提となる。反対にロングラン・システムのような場合では,舞台上に一度舞台装置を飾り込んでしまえば,公演が終了するまで舞台に放置することができるので,特別大規模な道具類の倉庫は必ずしも必要ではない。楽屋の規模や構成もそこで上演される演目によって左右される。…

【興行】より

… 19世紀になると,演劇は完全に営利事業化し,旧来の独占権は崩壊,イギリスをはじめ各国で自由な企業となり,いろいろの人が劇場主となった。経営と芸術内容の全体を統轄する座頭制度,それと並んで一つの(ヒット)作品を長期興行するロングラン・システムが発展し,それがまた1人あるいは少数の人気俳優を中心とするスター・システムを道連れとして,ますます演劇の通俗,マンネリ,見世物化に拍車をかけた。世紀末になると,それまでの風潮に対する反発と,いわゆる近代劇運動の興隆とが相まって,因襲打破,新作顕揚を建前としながら,1シーズンにあらかじめ決めた多くの作品を意欲的に上演するレパートリー・システムが出現した。…

※「ロングラン・システム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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