日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ローズ(Sir John Bennet Lawes)
ろーず
Sir John Bennet Lawes
(1814―1900)
イギリスの農芸化学者。小地主の家に生まれ、オックスフォード大学でドーベニーC.G.B. Daubeny(1795―1867)に学ぶ。リービヒの植物の栄養は無機物でよいとする考えに影響を受け、1842年糞石(ふんせき)や燐灰(りんかい)石(アパタイト)に硫酸を作用させて過燐酸石灰をつくる特許を取得し、翌1843年デットフォードに工場を建て、最初の人造肥料過燐酸石灰の生産を行った。また、リービヒ門下のギルバートとともに、故郷のハートフォードシャー、ロザムステッドに最初の農事試験所を設けた。
[道家達將]
『J.R. PartingtonA History of Chemistry(1964, Macmillan)』
[参照項目] |
|