ワランハ(読み)わらんは

世界大百科事典(旧版)内のワランハの言及

【アイユ】より

…16世紀以前では,アイユ成員が近接して住み,土地を共有することもあって,アイユが村落と重なる場合があった。インカ帝国においては,アイユ成員としての世帯主100人のまとまりをパチャカ,1000人のまとまりをワランハとする行政組織があり,アイユがインディオ農民社会の最小行政単位であって,その長はクラカとよばれた。【大貫 良夫】。…

【クラカ】より

…ケチュア語で首長の意。インカ帝国治下の農村の親族集団アイユの長,村落の長,理念上1000世帯をまとめたワランハという行政単位の長や,インカ帝国に服属した民族集団の長など,さまざまなレベルでの長をさすのに用いられた。村落以上のレベルでのクラカは,行政の責任者として独自の土地や家畜を持ち,一般農民の労働奉仕を享受することが多かった。…

※「ワランハ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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