ワールドカップ[ラグビー](英語表記)Rugby World Cup; Rugby Union World Cup

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ワールドカップ[ラグビー]
Rugby World Cup; Rugby Union World Cup

ラグビーの国・地域の代表チームによる世界大会。ワールドラグビーが主催する。第1回大会は 1987年にオーストラリアニュージーランド共同開催された。大会は 4年おきに行なわれ,本大会出場チームは第3回大会までは 16,1999年の第4回大会から 20となった。第1回大会は招待されたチームが出場したが,第2回以降は開催国・地域と前回大会上位チーム,各大陸予選を勝ち上がったチームが出場している。本大会は数グループに分かれて 1次リーグ(プール戦)を総当たりで行ない勝利,引き分けのほか,トライ数などのボーナスによって与えられる勝点で上位のチームが決勝トーナメントに進む。優勝チームには,19世紀にイングランドラグビー・スクールフットボールの試合中にボールを持って走り,競技誕生のきっかけをつくったといわれる少年の名前を冠したウェブ・エリス・カップが贈られる。オリンピック競技大会,サッカーの FIFAワールドカップとともに世界三大スポーツイベントともいわれ,テレビなどでの視聴者数は 2015年の第8回イングランド大会で 40億人をこえた。また第8回大会では,日本が優勝経験のある南アフリカ共和国を破る番狂わせを演じるなど健闘したことで,アジア圏でも大幅に視聴者数を伸ばした。第9回となる 2019年の日本大会はアジア初開催。

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