ヴェイネ・V. リンナ(英語表記)Väinö Valtteri Linna

20世紀西洋人名事典 「ヴェイネ・V. リンナ」の解説

ヴェイネ・V. リンナ
Väinö Valtteri Linna


1920.12.20 -
フィンランドの小説家。
タンペレ大学名誉教授。
ウルヤラ生まれ。
別名Väinö Linna。
幼くして孤児となり、農林業、工場労働者などさまざまな職業従事。1947年小説家志望の若者を自伝風に描いた「目標」でデビュー。’53年ソヴェト・フィンランド戦争に出征した経験を「無名戦士」に書いて一躍国際的名声を得た。その後内戦下に赤軍に身を投じた小作人敗北を通して人生に目覚めていく過程をリアルにユーモラスに描いた三部作「ここ北極星の下で」でノーベル文学賞候補となる。’63年度北欧文学賞を受賞。フィンランド・アカデミー会員。他の作品に「黒い恋」(’48年)等がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android