一人子・独子(読み)ひとりご

精選版 日本国語大辞典 「一人子・独子」の意味・読み・例文・類語

ひとり‐ご【一人子・独子】

〘名〙
兄弟姉妹のいない、ただひとりの子。ひとりっこ。
万葉(8C後)六・一〇〇七「言問はぬ木すら妹(いも)と兄(せ)ありといふをただ独子(ひとりご)にあるが苦しさ」
② 神のただひとりの子。キリスト教で、イエス‐キリストをさす。
※どちりなきりしたん(一六〇〇年版)(1600)一「御おやデウスのまことの御ひとり子(ゴ)にてましませば也」

ひとりっ‐こ【一人子・独子】

〘名〙 「ひとりご(一人子)」の変化した語。
滑稽本浮世床(1813‐23)初「ひとり子(ッコ)と云ものは兎角あまやかすから役に立たねへ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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