一党制(読み)いっとうせい

百科事典マイペディア 「一党制」の意味・わかりやすい解説

一党制【いっとうせい】

現に政権を握っている政党以外の政党の存在を認めない独裁政治体制米国英国二大政党制多党制,あるいは小党の分立する体制と対比される。革命のあとにしばしば成立する。ナチス・ドイツファシズム体制や社会主義国のプロレタリアート独裁などはその例。また植民地から独立した新興国において,国家建設の過程で一党制が採られることも少なくない。
→関連項目政党政治

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「一党制」の意味・わかりやすい解説

一党制
いっとうせい

一党独裁」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の一党制の言及

【政党制】より

…政党間の関係,政党と他の社会集団との関係,政党の機能などの違いによって,国ごとにそのあり方はきわめて多様である。
[政党制の分類]
 もっとも顕著なのは,この制度の構成要素としての政党の数による違いで,政党制はこの点から一党制,二党制,多党制に大別される。一党制は法的規制などにより1政党のみを構成要素とする政党制で,かつては,中華人民共和国,アルバニア,ザイールなどの共産主義あるいは全体主義体制下の国々に見られたが,1990年代に入って,アルバニア,ザイールでは民主化が進み,多党化傾向が顕著になった。…

※「一党制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android