一嘗・一舐(読み)ひとなめ

精選版 日本国語大辞典 「一嘗・一舐」の意味・読み・例文・類語

ひと‐なめ【一嘗・一舐】

〘名〙
一口なめること。
② 一口で全部をなめ、あるいは食べること。簡単に食物などをたいらげることもいう。
咄本醒睡笑(1628)一「焼味噌となりしを、口へ入れ、一嘗にしけり」
③ (形動) 転じて、すべてをおおいつくすこと。瞬時にすべてを包み込むこと。また、そのさま。多く、火事の焔などにいう。
※明治大正見聞史(1926)〈生方敏郎〉大正十年歳晩記「昼火事で一となめに二千五百戸も焼き払ったんだからなあ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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