日本大百科全書(ニッポニカ) 「一宮(愛知県)」の意味・わかりやすい解説
一宮(愛知県)
いちのみや
愛知県南東部、宝飯郡(ほいぐん)にあった旧町名(一宮町(ちょう))。現在は豊川(とよかわ)市の北東部を占める一地区。旧一宮町は1961年(昭和36)町制施行。2006年(平成18)豊川市に編入。JR飯田線(いいだせん)、国道151号が通じ、東名高速道路豊川インターチェンジにも近い。三河国一宮の砥鹿神社(とがじんじゃ)がある。大宝(たいほう)年間(701~704)に本宮(ほんぐう)山の頂上にあったのを移し、現在山頂には奥宮が祀(まつ)られている。例祭日は5月3~4日で流鏑馬(やぶさめ)の行事や、神輿(みこし)が出て参詣(さんけい)者でにぎわう。2月7日夜には火災疫病除けの火舞祭が行われる。歴史民俗資料館には古墳の出土品、民俗資料を展示。第二次世界大戦前は米作と養蚕、現在は果実と野菜および鶏卵の産地。豊川用水も通じている。工業は自動車関連企業が大部分を占めている。
[伊藤郷平]
『『一宮町誌』全3巻(1969~1976・一宮町)』
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