一宮(町)(読み)いちのみや

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

一宮(町)
いちのみや

千葉県中東部、長生郡(ちょうせいぐん)にある町。九十九里浜の最南端に位置し、1890年(明治23)町制施行。1953年(昭和28)東浪見(とらみ)村と合併。町名は上総(かずさ)国一宮(いちのみや)の玉前神社(たまさきじんじゃ)に由来する。町中央部の台地の麓(ふもと)をJR外房(そとぼう)線と国道128号が走り、九十九里有料道路もある。一宮荘(しょう)の地で玉前神社の門前町として発達し、江戸中期に加納氏(かのううじ)1万3000石の城下町が形成された。1897年房総鉄道(現、外房線)が開通して、一宮海岸は避暑避寒の地として多くの別荘が建ち、「東の大磯(おおいそ)」とよばれた。現在も波は荒いが、海水浴場があり、サーフィンや釣りにもよい。九十九里平野ではとくにトマト、キュウリの施設園芸や、ナシの生産が盛んである。玉前神社の神楽(かぐら)や東浪見甚句(じんく)は県の無形民俗文化財であり、玉前神社の裸(はだか)祭も有名。洞庭湖(どうていこ)はハイキング、釣りによい。面積22.97平方キロメートル、人口1万1767(2015)。[山村順次]
『『一宮町史』(1964・一宮町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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