一鼓・壱鼓(読み)いっこ

精選版 日本国語大辞典 「一鼓・壱鼓」の意味・読み・例文・類語

いっ‐こ【一鼓・壱鼓】

[1] 〘名〙
① 一度、鼓(つづみ)を打つこと。また、鼓を打ち鳴らして、攻めること。
日本外史(1827)一一「攻宮崎城一鼓之」 〔呂氏春秋‐執一〕
雅楽器の一つ。細腰鼓最小のもので、形は小鼓に類似し、形の大きさにより、順次二鼓三鼓と名づける。
※残夜抄(1237頃か)「打物の事。うち物おほかれど、この朝にのこる所、鞨鼓大鼓鉦鼓。一鼓」
[2] (壱鼓) 雅楽舞曲の名。左舞に属し、一人は一鼓を、他は二鼓(少し大きい鼓)をそれぞれ首にかけ、楽に合わせて打ちながら舞う特殊な曲。〔楽家録(1690)〕

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