まん‐どう【万灯】
〘名〙
※観智院本三宝絵(984)下「一の燈の光すら仏になる、況や万燈をや」
※東寺百合文書‐ち・文安六年(1449)七月二〇日・二十一口方評定引付「万燈見物次、遊興処」
※洒落本・二日酔巵觶(1784)「ぐっと万ん度(ドウ)を持ってあるきてへ」
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デジタル大辞泉
「万灯」の意味・読み・例文・類語
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万灯【まんどう】
万灯供養,万灯会(え)の略。懺悔(ざんげ)や罪障消滅のために,仏・菩薩に多くの灯籠(とうろう)(万灯)に灯明をともして供える法会。日本の初例は651年宮廷で開催されたといわれるが,8世紀には東大寺・本元興寺(もとがんごうじ)・薬師寺などで恒例の法会となり,中世以降は庶民層にも貧者の1灯が強調された。
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「万灯」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典(旧版)内の万灯の言及
【万灯会】より
…1万坏あるいはそれに準ずる多くの灯明をともして,仏・神を供養する法会。単に万灯ともいわれる。繁栄安穏を祈り,懺悔滅罪のために個人あるいは国家などが行ったもので,万灯会に対して千灯会といわれる法会も行われた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」