三和(新潟県)(読み)さんわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「三和(新潟県)」の意味・わかりやすい解説

三和(新潟県)
さんわ

新潟県南西部、中頸城郡(なかくびきぐん)にあった旧村名(三和村(むら))。現在は、上越(じょうえつ)市の中央部を占める一地区。2005年(平成17)安塚(やすづか)町、柿崎(かきざき)町、大潟(おおがた)町、吉川(よしかわ)町、板倉(いたくら)町、名立(なだち)町、浦川原(うらがわら)村、大島(おおしま)村、牧(まき)村、頸城(くびき)村、中郷(なかごう)村、清里(きよさと)村とともに上越市に編入。旧村域は、保倉(ほくら)川谷口左岸に広がる。古代は久比岐(くびき)郡の里五十公(さといじみ)、美守(ひだもり)の2郷に分かれ、越後(えちご)に残る唯一の条里制遺跡地である。近世後期は上(かみ)越後の天領を支配する川浦(かわうら)代官所も置かれた。えちごトキめき鉄道(旧、JR信越本線)高田駅から約13キロメートル、バスの便もある。式内社五十君(いじぎみ)神社のほか、長峰(ながみね)窯跡などの旧跡も多い。水科古墳群(みずしなこふんぐん)は国指定史跡。

[山崎久雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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