三国 慶一(読み)ミクニ ケイイチ

20世紀日本人名事典 「三国 慶一」の解説

三国 慶一
ミクニ ケイイチ

大正・昭和期の彫刻



生年
明治32(1899)年4月16日

没年
昭和55(1980)年1月16日

出生地
青森県弘前市

本名
三国 慶吉

学歴〔年〕
東京美術学校〔大正15年〕卒

経歴
鍛冶屋に生まれ、近所に住んでいた彫刻家・早坂寿雲の影響を受けて彫刻の道を志す。大正2年上京し、鈴木寿川、前田照雲師事。5年第10回文展に17歳の若さで入選。10年東京美術学校に入学、朝倉文夫から塑造を学んだ。この間、帝展で入選を重ね、昭和4年第10回展で「詞梨帝母」が特選となり、6年にも「久遠」で特選を獲得。8年の「黒風」はさらに上位にあたる帝展推薦を受けた。新文展になると、13年「清唱」が政府買上げとなり、16年第4回展の審査員に選ばれ、その後も度々審査員を務めた。官展出品を貫き、委嘱出品を続け、日展評議員を経て、参与となった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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