三宅 庄市元信(読み)ミヤケ ショウイチモトノブ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「三宅 庄市元信」の解説

三宅 庄市元信
ミヤケ ショウイチモトノブ


職業
能楽狂言方(和泉流)

肩書
三宅藤九郎家7代目

生年月日
文政7年

出生地
京都

経歴
初め三宅惣三郎家の養子だったが、本家藤九郎家6代目正尚に嗣子がなかったので天保13(1842)年家督を相続。京住みのまま加賀藩お抱えとなり、禁裏御用を中心として、加賀・尾張で活躍。嘉永1(1848)年金沢城中松之御殿で「狸腹鼓」などをつとめる。維新後いち早く旧地に敷舞台を建設するなど京都狂言界の復興に尽力。明治7年弟子の野村与作と共に上京、岩倉具視らの愛顧を受け、東京に初めて和泉流の勢力を扶植。東京狂言界の第一人者して活躍した。甲高い美声の持ち主で、正統な禁裏狂言を伝える上品な芸風であったと云われる。

没年月日
明治18年 8月8日 (1885年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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