三摩耶・三昧耶(読み)さんまや

精選版 日本国語大辞典 「三摩耶・三昧耶」の意味・読み・例文・類語

さんまや【三摩耶・三昧耶】

〘名〙 (samaya の音訳) 仏語。さまや。
① 時間。とき。漠然とした意味で、経典初めなどに用いる。また衆会、教理などの意。
今昔(1120頃か)一「其の時に、三摩耶外道、出来て満財に云く」
真言宗では、平等、誓願驚覚、除垢障の四義を説くが、衆生は仏と等しく差異がないと知る平等の義を根底とし、他の三義を引き出したもの。すなわち、衆生と平等である仏は、一切の衆生を差異なく悟りの世界に入らせると誓い、そのように驚覚し、加被力をもって利益を与えるとするもの。
性霊集‐二(835頃)大唐青龍寺故三朝国師碑「操敏堅通之輩、竝皆入三昧耶瑜伽

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android