精選版 日本国語大辞典の解説
〘名〙 =さんまやぎょう(三摩耶形)
※車屋本謡曲・卒都婆小町(1384頃)「夫そとばは金剛薩埵、かりに出化してさまやぎゃうを行ひたまふ」
〘名〙 仏語。一切衆生を済度するため諸仏の発した誓願を具象化したもので、仏、菩薩、明王、諸天などが手に持っている器仗または印契をいう。たとえば、文殊の利剣、観世音菩薩の蓮華などの類。三形(さんぎょう)。さまやぎょう。
※中臣祓訓解(12C後)「天津管麻 遍照牟尼之一字、金輪之表徳也。摧魔怨敵之三摩耶形之体相也」
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