三石(岡山県)(読み)みついし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「三石(岡山県)」の意味・わかりやすい解説

三石(岡山県)
みついし

岡山県南東部、備前(びぜん)市の一地区。旧三石町(1906年町制)。旧山陽道船坂(ふなさか)峠の西側にあり、古代の坂長駅(さかながのうまや)、中世以降の三石宿の地で、近世には本陣が置かれた。中世には南朝方の伊東氏の三石城が築かれた。国道2号が通じ、JR山陽本線三石駅がある。台山(だいやま)(200メートル)周辺はろう石を産し、三石から西隣の備前市吉永(よしなが)町にかけては製紙、ゴム用のクレー工業が盛ん。耐火れんが工業も多く立地しているが、中心は片上(かたかみ)に移った。

[由比浜省吾]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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