三菱ふそう MBECS

日本の自動車技術240選 「三菱ふそう MBECS」の解説

三菱ふそう MBECS

蓄圧式ハイブリッドシステムは油圧ポンプアキュムレータ(蓄圧器)により構成され,制動時に車両の運動エネルギーを油圧に変えて蓄え,次の発進・加速時に駆動力に変えて再利用する機能を持つ。このシステムを搭載した車両は,ディーゼルエンジン負荷が軽減されるので,走行燃費を向上し,排出ガスを低減することができる。蓄圧式ハイブリッドバス MBECS-Ⅱは,標準車に対しNOxを24%,PMを67%,黒煙(発進加速時)を50~70%低減することができた。また,停車時自動エンジン停止との組み合わせで,都市内走行モード運転にて17%の燃費向上が得られた。保管場所
製作(製造)年1995
製作者(社)三菱ふそうトラック・バス㈱(当時 三菱自動車工業㈱)
資料の種類量産車
現状量産車
車名大型路線バス ニューエアロスターMBECS-Ⅱ&Ⅲ
モデル名KC-MP237K
会社名三菱ふそうトラック・バス㈱(当時 三菱自動車工業㈱)
製作開始年1995
設計者三菱ふそうトラック・バス㈱(当時 三菱自動車工業㈱)
協力者内田油圧機器工業㈱
車種・用途路線バス
実車所在/模型
スタイル路線バス
ドア数2ドア
乗員81名<座席27名+立席53名+乗務員1名>
車両重量10,240Kg
車両総重量14,695Kg
エピソード・話題性大幅な燃費向上と排出ガス低減をねらい,長期排出ガス規制を先取り。
構造モノコック
バンパー
ステップ前380+220+215㎜,後400+245+245㎜
全長10,140㎜
全幅2,490㎜
全高3,055㎜
タイヤサイズ゙11.1-20-16PR
特徴
フレームモノコック
前軸逆エリオット形
後軸全浮動軸管式
軸距4,800㎜
前トレッドx後トレッド2,015㎜x1,815㎜
車高調整付き
ステアリング倍力装置付ボールナット式
主ブレーキ空気油圧複合式、リーディングトレーリング
駐車ブレーキ機械式推進軸制動内部拡張形
スタビライザーなし
走行安定装置筒形単動式
原動機名6D24
冷却/気筒配列直6・4サイクル水冷
弁機構頭上弁式 吸気1排気1
内径x行程130.0㎜x150.0㎜
排気量11,945?
最高出力/回転数240ps/2,200rpm
最大トルク/回転数85kgfm/1,400rpm
排気浄化酸化触媒
燃料タンク容量160?
ハイブリッドシステム形式ディーゼル蓄圧式
電動機種類(油圧ポンプモーター種類)斜板式アキシャルプランジャー型
電動機定格電圧(油圧ポンプモーター容量)0~125cc/rev可変
動力用電池形式(油圧ポンプモーター最大作動圧)34.3MPa
動力用電池個数(アキュムレーター型式)ピストン型
動力用電池容量(アキュムレーター容量)46L×2
変速機常時噛合式 5段
駆動方式4×2
参考文献三菱自動車テクニカルレビューNo.8,No9

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報

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