新撰 芸能人物事典 明治~平成 「三遊亭 円橘(3代目)」の解説
三遊亭 円橘(3代目)
サンユウテイ エンキツ
- 職業
- 落語家
- 本名
- 塚本 伊勢吉
- 別名
- 初名=柳家 小夏,前名=三遊亭 遊七,三遊亭 遊朝
- 生年月日
- 慶応4年 2月7日
- 出生地
- 江戸・麻布(東京都)
- 経歴
- 父はもと紀州の武士で維新後、家禄の公債を資本に浅草田原町で呉服屋を営んでいたと云われる。その家業を手伝ううち寄席通いが高じて、18歳の頃2代目柳家小さんに入門、小夏と名乗る。のち初代三遊亭円遊の門人となり遊七と改める。素噺の正統派として評価を高め、明治35年4月遊朝と改め真打に。41年5月2代目円橘の三回忌に当たり3代目円橘を襲名。柳橋で河内屋という芸妓屋を出していたので柳橋の円橘と呼ばれた。益田太郎冠者にかわいがられて、その新作をもらって演じたりもした。明治末には初代遊三などと共に三遊分派に属した。
- 没年月日
- 大正5年 10月24日 (1916年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報